はじめまして。芸艸堂(うんそうどう)の山田と申します。
創業者である曽祖父から数えて私は4代目となります

自社HPをリニューアルして3年、今更ですがブログをようやく
始める事になりました。

これから芸艸堂の木版にまつわる話、イベント情報、店舗情報など
を徒然に書いていきますので宜しくお願いします。

ところで、このブログを見られた方でほとんどの方が「芸艸堂」って何と読むんだ?
何の会社でしょう?と思われる方が多いと思います。

まずは、社名の由来からですが 
芸艸堂」→「うんそうどう」と読みます。

★芸艸堂の名前の由来

“芸艸堂”の社名は、京都の文人画家富岡鉄斎翁に命名されました。
芸艸堂はミカン科の多年草で漢名は芸香、柑橘系の香気が虫除けになると書物に挟んだそうです。
「芸」という漢字はこの草を指す本字で、古来書物
にかかわる言葉に使われてきました。「藝」の略字「芸」 とは意味も違う別字です。
 ※本字→略字
 例)櫻→桜、應→応、澁→渋 

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← こちらが「芸香(ヘンルーダ)」 

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★芸艸堂の歴史

芸艸堂は出版社です。明治24(1891)年山田直三郎が創業しました。
絵や文章などの原稿を準備し、本の製作は職人に発注します。
出来た本はお店で売ったり、店員がお客様に届けたりしました。
そして、特に美術書の分野に力を入れて出版していました。
京都には着物の産業に携わる人々、呉服屋さん、織物屋さん、
染物屋さん、図案家さんが多く存在し、また、画家さんや学者さんも
購入されていました。それに他府県の学校や書店にも郵便で発送して販売していました。
現在も日本で唯一の手摺木版本の出版社として、木版本および木版画の出版と紹介に鋭意努力しています。

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← 創業者 山田直三郎

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← 創業時の店舗

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← 現在の芸艸堂店舗