こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。

昨日 芸艸堂の木版制作には欠かす事のできない
和紙の産地 福井県越前市から「越前和紙を愛する会」
の方々が、紙漉きされた和紙が木版摺り商品となるまでの
過程を見学に来られました。

和紙工芸協同組合理事長さまや人間国宝9代 岩野市兵衛さま
も含め総勢30名の方々が芸艸堂までお越しいただきました。

岩野氏が漉かれる越前生漉奉書は木版画用紙として数百回の
重ね摺りに耐える丈夫さを誇っており、広く内外の版画家
から日本画家に支持されています。
8代目の和紙はパブロ・ピカソも版画用紙として愛用していたそうです。

弊社も花版画浮世絵雪佳日本画複製の版画に岩野氏の和紙を使用し、
特別に芸艸堂の「芸」マークのすかし(water mark)を入れていただいております。

20121128103923_00001

そんなご縁の深い皆様を迎え、30名の大人数は一度には摺場所に
入りきらず、2組に分かれてもらい摺り実演と版木蔵の見学をしていただきました。
越前和紙の会②

越前和紙の会①


実際の摺り工程を見学されながら、和紙の漉く時の苦労などお話をいただき
私どもも大変勉強になる日でした。
見学後、売場の版画をみながら紙をさわり、「これは○○さんが漉いた紙や」
と当てられているのがとても印象的でした。さすがその道のプロです!