こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。

9月に開催される展覧会をお知らせします。

第2回国際木版画会議 
東京藝術大学美術館
2014年8月30日(土)~9月14日(日)

現在、たくさんの国際的なアーティストたちが木版画制作をしていますが、技術の向上に関する情報や道具
素材、市場、指導書など木版画制作に関係する情報が少ない状況にあります。
そこで、摺師、研究者、リサーチャー、および紙屋、道具屋と一緒になって3年に1度、国際木版画会議(IMC)
を開催することとなりました。

第2回国際木版画会議

協賛している芸艸堂からは木版摺り「孔雀明王像」を出品しています
京都仁和寺の国宝「孔雀明王像」を同寸法で模刻・制作された世界最大にして最多色の木版画といわれ、
セントルイス万博博覧会でグランプリを受賞しました。その原版木を用い1990年(株)光村印刷の依頼を受け、
再版した作品です。
天地167センチ×左右103センチ、両面に彫られた版木は22枚、摺度数1380度摺、完成には1年を要しました。
摺師:椙本喜一 竹中清八

木版孔雀明王像

浮世絵名品展
ボストン美術館 北斎 上野の森美術館
2014年9月13日(土)~11月9日(日)

img_title_02[1]

抜群に美しい北斎、ボストンから来日
おどろくほど色鮮やかな作品、他では見ることができない非常に珍しい作品など、特に優れた作品約140点が
厳選して紹介されています。 HPより

伊藤若冲と京の美術 細見コレクションの精華 新潟県立万代島美術館
2014年9月13日(土)~11月3日(月・祝)

若冲と京の美術 新潟

京都市に位置する細見美術館は、大阪の実業家・故細見良氏(初代古香庵、1901-79)に始まる細見家三代の
コレクションをもとに1998年に開館しました。その中から、江戸時代に活躍した画家・伊藤若冲の作品をまとめて
展示するほか、祭礼図や物語絵、蒔絵、茶陶、茶の湯釜などを厳選し、日本美術の多彩な魅力が紹介されます。
HPより

光琳を慕う
中村芳中 岡山県立美術館
2014年9月26日(金) ~11月3日(月・祝)

芳中 岡山 表
芳中 岡山 裏

中村芳中(?~1819)は江戸時代後期に大坂を中心に活動しました。最初は文人画風の山水や指頭画を描きますが、
尾形光琳の画に傾倒し、たらし込みを駆使した作品を描くようになります。江戸へ下った芳中は享和二年(1802)
光琳画譜』を出版します。
江戸琳派の祖として近年人気の高い酒井抱一が琳派風の作品を描き始めるのとほぼ同時期のことでした。
その後芳中は大坂へ戻り、ぽってりしたかたちのほほえましい作品を多く残しました。
 
この度は芳中の世界に多角的に迫る展示を目指し、尾形光琳から中村芳中に至る琳派の画家、岡山ゆかりの
文人たちの大坂画壇での足跡や作品も合わせて展示し、大阪画壇の多様でユニークなネットワークが紹介されます。

展覧会図録の制作も担当させていただきました。こちらは書店・展覧会同時発売です。 好評につき書店分は再版となりました!
芳中関連商品もWEBに集めましたのでこちらもご覧ください>>中村芳中

それぞれのミュージアムショップには芸艸堂の関連品も並んでおります。
こちらもぜひお立ち寄り下さいませ。