こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。

マリオ&ルイージ図屏風の木版画を制作しながら同時進行で
木版和装本も現在制作中です。

弊社は日本唯一の手摺木版和装本を刊行する出版社です。
元々、染織図案集を主に木版本で刊行しており、デジタル化や時代背景とともに
需要が減り、本として発行する事が難しい時代になりましたが
2009年に制作した「海路」以来 久しぶりの木版本制作です。

今回制作中の木版本は
古谷紅麟
花づくし 松竹梅 改訂版
初版は1905(明治38)~1906(明治39)年の間に刊行され「松と竹と梅を材料として
千変万化の妙を極め盡せり」と解説された「松津く志」「松津く志」「梅津く志」です。

花尽くし松竹梅
写真は平成元年に3冊合本として再版された書影です。
今回この図案集から52図を選び抜き1冊の本として再版する事になりました。

再版に当たってまずは版木蔵から必要な版木を運び出します。
版木蔵 花尽くし

必要な版木を確認して摺り師に渡します。
版木出し


版木①
花づくしの版木は別の柄が彫られた版木を削りなおして制作されているので厚みが
薄いです。
桜材を使用した版木は堅く反りが少ないので明治期に制作した版木で厚みが薄くても
使用できます。ただ、木材なのでどうしても伸び縮み・反りは生じます。
最初に摺り師は色板とのずれを確認しながら、見当合わせをしてもらいます。

見当合わせ

版木見当
浅く彫られた鍵見当です。この角に和紙をひっかけ摺り上げていきます。色ごとに版木
があり、全て同じ個所に見当がついています。
版木の伸び縮みで誤差が生じるので、この見当を数ミリずらしながら色がきれいに載る
ように摺り師は一枚づつ重ね摺りして行きます。
校了


摺り・版木②
花づくしの版木は2項分が1枚に彫られています。
写真の図を摺るのに裏表に色ごとに彫り分けられた5枚の版木・10版を用い摺り上げます。
この作業を項ごとに繰り返し全項分を摺り上げてもらいました。

編集・摺り確認

摺りあがった版画をチェックし、レイアウト順に並べ、これから和綴じ製本に向かいます。

完成は11月中旬予定 予価:本体¥38000(税別)です。完成したらまた紹介記事を掲載いたします。