こんにちは 芸艸堂(うんそうどう)です。

昨年3月に弊社版木蔵を改修工事いたしました。
棚に積んである版木や資料を移動させながらの工事となりましたが
版木以外にもガラス乾板が多数ありました。

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ガラス乾板:感光する写真乳剤を塗ったガラス板。写真機にセットして撮影した後、
乾板をもとに写真を焼き付ける。フィルムが普及する前の明治から昭和にかけて、
よく使われた印刷製版です。

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弊社は美術書の出版社として創業し、木版印刷→コロタイプ印刷→原色版印刷
→オフセット印刷→デジタル印刷と印刷技術の変遷をたどりながら様々な出版を
手掛けており、ガラス乾板は昭和初期頃まで展覧会図録や着物の図録発行に使用
していました。

長年版木蔵に眠った乾板はガラスなので一枚でも重く、劣化もあり破損し
やすい状態でしたが、京都工芸繊維大学の協力の元、内容調査と一部の版を
デジタルデーター化していただきました。

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ガラス乾板が入ったケース(表題のフォントがレトロ!)
背表紙に書籍タイトルが記入されています。

それを調査票に書き取り、枚数確認後、乾板をスキャンしていく地道な作業です。
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2019年6月~8月の間に調査いただいた乾板数は8534枚!

45ケース489枚の世界文様集成(昭和11年発行)鹿島英二編集のガラス乾板を寄贈
させていただきました。
現在、コロナの影響で学芸員の方々の移動自粛が続いており中々話が進みませんが
他の乾板も各関係所に問合わせ中です。



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