こんにちは。芸艸堂です。

これぞ北斎。まさに北斎! 絵手本の集体成、
ようやく「四」の発売です。

永田生慈 監修解説 北斎絵手本集成 四 

絵手本集成四のコピー

葛飾北斎の画業の中でも絵手本類の存在は大きい。
人物・風俗・風景から動物・草木・虫魚に至るまで多様な描画を集大成。
収録作品の底本には大変貴重な選りすぐりの木版本を用い、高精細な
スキャナーにより、繊細でシャープな描線を再現した。

北斎は約70 年におよぶ作画生活の中で、和漢(日本と中国)の故事や
古典に登場する武者、英雄、豪傑を数多く描きました。
本書では繊細かつ豪快な『絵本和漢誉』をはじめ当時の人気コンテンツで
あった「水滸伝」に登場する英雄たちを縦横無尽に活写した
『忠義水滸伝画本』北斎自身のこだわりの画論も収めた『和漢絵本魁』
そして北斎らしい人物描写が魅力の稀覯書『絵本武蔵鐙』を収載しています。

各絵手本中の本文解読「読み下し文」収録。 書誌・書影
を掲載。

北斎絵手本集成四 中身①
北斎絵手本集成四 中身②
北斎絵手本集成四 中身③

著者について
1951年島根県津和野町生まれ。美術史家、美術評論家。
立正大学文学部史学科卒業。その後、浮世絵を専門とする
太田記念美術館の設立に携わり、同館副館長兼学芸部長に就任。
2008年退任。小学校の頃より北斎に親しみ、大学在学中には
年2回の北斎専門誌を創刊。1990年には出身地の津和野に
葛飾北斎美術館を開設し館長を務めた(2015年閉館)。
国内外で多くの北斎展を企画・監修。2016年にはフランスの
芸術文化勲章オフィシエを受賞した。
『葛飾北斎の本懐』(角川選書2017年刊)など編・著書多数。
2018年2月歿(享年66歳)。
2018年4月、所蔵する北斎と弟子の全作品(コレクション数約1,000点)
は、松江市の島根県立美術館に寄贈された。


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