芸艸堂 店主の日記

明治24年京都にて創業、 現在日本で唯一の 手摺木版和装本の 出版社「芸艸堂(うんそうどう)」の 4代目当主が芸艸堂の木版にまつわる話、 旬の情報をお届けします。

2012/01

明治24(1891)年、美術書出版社として京都で創業。
現在、日本唯一の手摺木版本を刊行する出版社です。
その木版摺、製本技術を活用して、明治~昭和初期にかけて刊行した多色摺り図案集のモチーフを
アレンジし、顔料を使った美しい発色、柔らかな和紙の手触りが特徴の木版商品や、文具、インテリア
などを制作しています。

京都展がはじまります。

こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。

2月から全国の百貨店にて順次、京都の伝統工芸品、食品を
展示、販売する京都展が始まります。

芸艸堂も各百貨店の催事に出展いたします。
皆様のお越しをお待ちしております。

1/31 ~2/6 :沖縄三越  京都展 
2/14 ~20 :横浜そごう 加藤晃秀木版画展
2/15 ~21 :下関大丸  京都展
3/ 1 ~ 6 :船橋東武  京都展
3/ 7 ~13 :横浜そごう 京都展
3/15 ~20 :池袋東武  京都展
3/22 ~28 :大宮そごう  京都展
5/23 ~28 :函館丸井今井 京都展
5/30 ~6/4 :札幌丸井今井 京都展


諸事情等で日程等の変更が発生する場合がございます。
その際は、ご了承下さいませ。

綾錦の実演摺りが西陣織会館で始まっています。

こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。

京都府では、日頃なかなか見ることのできない、関連工程も含めた伝統工芸の職人さんと、
その「匠の技」を支える道具職人さんが、熟練の技を披露しその技について解説する
「技の探訪」事業を開催されています。

伝統工芸及び道具の職人の実演「技の探訪」展

 日  程 平成24年1月21(土)~1月31(火)
      :午前9時45分~午後4時15分(昼1時間休憩あり)

 場  所 西陣織会館 2階(京都市上京区堀川通今出川下ル)

今回、佐藤木版画工房から摺師の平井恭子さんが木版摺りの実演をされています
(木曜日は休み)。実演されている版画は「綾錦(あやにしき)」芸艸堂刊 です。

実演1


「綾錦(あやにしき)」
大正天皇御大典記念として内外古今の名物裂の名品を木版で再現した全集
です。精巧鮮麗を極めたこの版画全集は名人にしか摺る事ができませんでした。
大正5年から10年かけて全11冊を各巻200部で発行。
当時の初版価格で各巻25円でした。
以降再版されることなく版木は芸艸堂版木蔵に保管されている希少本です。

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織物の表紙。表紙だけで大変なコストがかかるので現在では再現する事もできません。

実演2

実演③


写真は現在実演中の本誌途中工程です。
顔料が摺り重ねられ盛り上がった立体感が表現された
完成品は木版で摺られている事がわからない程精緻な表現になります。
実は現物をお見せしても説明するまで実際の裂が貼ってあると思われる方が多いです。

会期中にどんどん摺り上がっていくと思いますので、ぜひご覧くださいませ。

「現代に伝わる板木」展 立命館大学アートリサーチセンター

こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。

文部科学省グローバルCOEプログラム「日本文化デジタル・ヒューマニティーズ」
拠点(立命館大学)・日本文化研究班では、奈良大学文学部教授永井一彰教授との
共同研究において、板木資料の情報共有化をめざし、奈良大学所蔵板木約5,000点
のデジタルアーカイブ構築と公開をされています。
そこから板木とはどのようなものか、板木から何が分かるのかを問う展覧会をされています。

「現代に伝わる板木」展
2012年1月23日(月)~2月10日(金)
立命館大学アート・リサーチセンター1F 展示室
入場料 無料

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今回の展覧会では芸艸堂からも伝承する版木(帝都雅景一覧)が資料展示される事になりました。

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版木蔵から版本の版木を確認
画像 009
必要な版木をいったん外に出し、何束あるか確認中

セレクトショップ京 ×(かける)プロジェクト

こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。

展覧会のお知らせに続き展示会のお知らせです。

セレクトショップ「京」×(かける)プロジェクト
2012年1月~

『セレクトショップ京』と作り手さんや業者さん、そしていろんなジャンルのショップさんなどと
のコラボレーションで、毎月の展示を行うプロジェクトが始まります。

毎月開催させて頂いている「展示会」という一過性のものではなく、点数は少ないながらも1年12か月
という長いスパンで月替わりの展示をする事により、より多角的により深く、そしてより身近に
“×(かける)”相手の魅力を感じて頂ける展示会とはまた少し違った視点で、『京』に来る楽しみを
ご提案して頂きました。

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芸艸堂からは、毎月 木版本を出展いたします。
今でも、版木蔵に長く伝えられてきた版木を用い、古くから伝統技術を受け継ぐ職人たちが漉いた紙に、
江戸時代以来続いてきた木版刷り技術で摺師が一枚一枚手で刷ったものを和綴製本に仕上げています。
和紙の軽く柔らかな風合いと、顔料絵の具の色合いそのものを生かす木版の美しい色彩、和綴じによる
丁寧な製本は和製アーティストブックともいえるものです。百年以上もの長いあいだ受け継がれてきた
これらの書籍をぜひ、手にとってお楽しみください。

1月 北斎絵手本集成
2月 花づくし
3月 源氏模様
4月 光琳画譜


来京ご予定のお客様は是非一度お立ちより下さい。

セレクトショップ京

〒605-0941 京都市東山区三十三間堂廻り 644番地2
ハイアットリージェンシー京都 ロビー内
営業時間 8:30~18:00

木版画「東海道名所膝栗毛画帖」

新年明けましておめでとうございます。
芸艸堂(うんそうどう)は今日から仕事始めです。
本年も宜しくお願いいたします。

今年も色々な展示会に出品、資料提供が企画されてきます。
早速ですが、1月の展覧会のお知らせです。

木版画「東海道名所膝栗毛画帖」
~弥次さん・喜多さんの旅~
江東区深川江戸資料館 特別展  2012年1月28日(土)~2月12日(日)
休館日:第2・4月曜日 各日9:30~17:00(ご入場は16:30まで)

資料提供:芸艸堂 資料提供・企画協力:木版本源氏物語絵巻復刻刊行会

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木版画「東海道名所膝栗毛画帖」(全60点)は十返舎一九の「東海道膝栗毛」
歌川広重「東海道五十三次」などを元に大正期に創作した版本で芸艸堂が
当時発行していました。
今回その全図と貴重な当時の版木や順序摺りを展示いたします。
また木版摺りの実演も行います。
2月4日(土)5日(日)13:00~14:00、15:00~16:00
摺師:伊藤達也(浮世絵木版画彫摺技術保存協会員)

日本が誇る木版技術の魅力に触れていただければ幸いです。
ぜひご来館くださいませ。
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