芸艸堂 店主の日記

明治24年京都にて創業、 現在日本で唯一の 手摺木版和装本の 出版社「芸艸堂(うんそうどう)」の 4代目当主が芸艸堂の木版にまつわる話、 旬の情報をお届けします。

2020/12

明治24(1891)年、美術書出版社として京都で創業。
現在、日本唯一の手摺木版本を刊行する出版社です。
その木版摺、製本技術を活用して、明治~昭和初期にかけて刊行した多色摺り図案集のモチーフを
アレンジし、顔料を使った美しい発色、柔らかな和紙の手触りが特徴の木版商品や、文具、インテリア
などを制作しています。

芸艸堂 2020年歳末セールのご案内

こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。

年末謝恩セールのお知らせです。

芸艸堂歳末セール
https://www.hanga.co.jp/
◆12月11日(金)~20日(日)

いつも木版画をご愛好いただきまして、誠にありがとうございます。
今年もあとわずかとなりました。小社では日ごろのご愛顧に感謝し、
年末セールを開催いたします。

商品2割引
(セール対象外あり・他の割引券併用不可)。
*今年はWEB上のみのセールです。

芸艸堂HPで会員登録して頂いた方は期間中
掲載商品2割引です!

歳末セール2020

クリスマスプレゼントにもまだ間に合います!
WEBでのご利用をお待ちしております。



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浅野竹二「大和路暮色」再版のお知らせ

こんにちは。芸艸堂(うんそうどう)です。

浅野竹二「嵯峨之竹藪」に続き数十年振りに再版した版画の紹介です。

浅野竹二「大和路暮色」Twilight in the village,Nara

竹二 大和路暮色 のコピー

京都に生まれた浅野竹二(1900-1998)は、京都市立絵画専門学校で日本画を
専攻、途中油絵に手をそめましたが、再び日本画に復帰、土田麦僊の率いる
「山南塾」に入塾し、国画創作協会展に出品するなど日本画家として活躍しま
した。31才ころより木版画の制作をはじめ、小林清親の「東京名所」に触発
され日本各地の名所や行事などを題材にした「名所絵版画シリーズ」を手がけ、
一方で自由な表現のもとに創作版画を制作しました。芸艸堂版は昭和20年後半
より版行をはじめ、多くの作品を発表。従来の浮世絵版画と同様に、絵師、彫師
摺師による分業により制作し、浮世絵の近代化、復興を目指し「新版画」と呼ば
れています。当時摺られた版画(初摺り)は海外などで高値で売買され、近年は
日本でも再評価されています。

大和路暮色原画
 大和路暮色の版画用原画

大和路暮色初校
 初校

何種類か摺られ全体が原画に近い色から明るく摺ったものまで再版の都度、
色表現を変え販売の様子を伺っていました。余白に色修正の指示が多数書き込まれています。
版元企画の木版画は原画から版画で再現する時に絵師と相談しながら色を修正します。
(北斎の「神奈川沖浪裏」も摺られた年代で色が全て違い、現在も初摺の色は確定していません。)

約40年振りの再摺にあたり原画を参考に摺り上げました。


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