芸艸堂 店主の日記

明治24年京都にて創業、 現在日本で唯一の 手摺木版和装本の 出版社「芸艸堂(うんそうどう)」の 4代目当主が芸艸堂の木版にまつわる話、 旬の情報をお届けします。

2021/01

明治24(1891)年、美術書出版社として京都で創業。
現在、日本唯一の手摺木版本を刊行する出版社です。
その木版摺、製本技術を活用して、明治~昭和初期にかけて刊行した多色摺り図案集のモチーフを
アレンジし、顔料を使った美しい発色、柔らかな和紙の手触りが特徴の木版商品や、文具、インテリア
などを制作しています。

写真のような木版画 Foto-HANGA 完成

こんにちは。芸艸堂(うんそうどう)です。

新商品のお知らせです。

写真のような木版画 Foto-HANGA
京扇子 大西常商店

観賞用木版画は浮世絵が現在も国内外で人気があり、昭和初期には新版画という
新しいジャンルを開拓し海外へ発信し続け、現在国内でも再評価されています。
浮世絵から続く木版技術を継承し、写真からまるで写真のように摺り上げる
新たな木版画表現の作品を彫師:北村氏と創り上げました。

FOTO-ドイツ語で写真(木版摺の道具「馬連」の語源とも言われているので
ドイツ語表記 Foto-HANGA としました。)

■紙 :越前生漉奉書紙 
■紙寸:縦27.5×横41㎝
■絵寸:縦25×横34.5㎝ 余白に作家サイン入り
■彫・摺:北村昇一 初版2021年 芸艸堂版
■27版 52度摺
■ 20,000円(本体)

大西常商店コピー

北村昇一(Kitamura Shoichi) (1968年~)
北村昇一

京都生まれ。
京都精華大学 美術学部造形学科 版画専攻 木版画科卒業
版画家黒崎彰に木版を学ぶ。2001年北村木版画工房開設。

主な仕事
浮世絵版画や現代作家の版画など、様々な木版画の彫り・摺りを行う。
国内外でのワークショップ・実演を多数行う。

現在までに携わった主な作家
徳力富吉郎、黒崎彰、武蔵篤彦、井堂雅夫、佐野せいじ、本荘正彦、
佐久間顕一、坂本恭子、Moya Bligh、Ramona Sakiestewa、Wilson Shish、Brook Andrew

写真のような木版画を初めて観たのは6年程前。
北村氏と海外作家ブルックアンドリューとの共同作品でした。
出展:TOLARNO GALLERIES
Even-A-Failing-Mind-Feels-the-Tug-of-History1[1]
 
その時から日本の風景で写真のような木版画を作りたい!
と思いながらようやく今日完成しました。
京都の風景「寺社仏閣・町家」をテーマに京扇子の老舗「大西常商店」さまから
版画制作の許可をいただき店舗画像から木版制作開始です。



大西常商店錦絵サイズ のコピー

原稿を見ながら色ごとに版を彫分けます。
版下作成
色ごとに分けた版下作成
大・小刀を使って、さらえ~数ミリ単位で彫分けます。
彫①
大西常商店 版木 瓦
彫②
大西常商店版木27版
版木の数は裏表彫り上げ、27版になりました。

摺立順序WEB
完成した版を順に摺重ね52度の摺重ねで1枚が完成します。
大西常商店コピー




デザイン・アート ブログランキングへ

和樂WEBさんに笠松紫浪について掲載いただきました。

こんにちは 芸艸堂(うんそうどう)です。

2/2から太田記念美術館での展覧会を控えている
「笠松紫浪」について、以前版木蔵レポをしてくださった
和楽webさんが、再び取材に来てくださいました。
一体どんな絵師だったのか?どのように制作をしたのか?

笠松とやりとりのあった弊社顧問の本田がお答えします。

和樂WEB
息をのむような美しさ。「最後の浮世絵師」
笠松紫浪を知ってるか?
版元・芸艸堂に直撃取材!
 

和樂 笠松紫浪展
 
没後30年記念
笠松紫浪ー最後の新版画 
前期 2月2日(火)~25日(木)
後期 3月2日(火)~28日(日)※前後期で全点展示替え 
太田記念美術館 

笠松紫浪展
笠松紫浪展 裏




デザイン・アート ブログランキングへ

笠松紫浪ー最後の新版画 展のお知らせ

こんにちは 芸艸堂(うんそうどう)です。

展覧会のおしらせです。

没後30年記念
笠松紫浪ー最後の新版画 
前期 2月2日(火)~25日(木)
後期 3月2日(火)~28日(日)※前後期で全点展示替え 
太田記念美術館 

笠松紫浪(1898~1991)は、大正から昭和にかけて活躍した絵師です。
鏑木清方に入門して日本画を学び、大正8年(1919)、版元の渡邊庄三郎から
新版画を刊行しました。その後、昭和7~16年(1932~41)には、モダンな東京
の街並みや温泉地の風情を淡い色彩で表現した新版画を、数多く制作しています。
戦後は渡邊庄三郎から離れ、昭和27~34年(1952~59)、芸艸堂から版画作品
刊行しました。
新版画の初期から関わり、戦後になっても精力的に版画を制作し続けたという意味で、
紫浪は「最後の新版画家」であると言えるでしょう。

芸艸堂からも原画や初校の貴重な資料も出展しております。
緊急事態宣言下の中、日程・開館時間の変更があるかもしれませんが、ぜひご覧ください。

笠松紫浪展
笠松紫浪展 裏




デザイン・アート ブログランキングへ

洗えるマスクケース(抗菌・防臭)販売開始

こんにちは。芸艸堂(うんそうどう)です。

新商品のお知らせです。

抗菌・防臭 洗えるマスクケース
若冲 広重 新美術海

芸艸堂版本 伊藤若冲「若冲画譜」より花卉天井画、
歌川広重「浮世画譜」より猫之図、図案集「新美術海」
より四季の花々・模様を配しました。

■ 特徴
・ハンドバッグにコンパクトに入る布のマスクケース
・表地コットン帆布使用、裏面オレフィン加工でしっかりとした生地感
・内側布にSEK認証の抗菌防臭加工を施しています 認証№15O01
・洗濯機で洗えます(手洗い推奨)
・アマビエ織ネームが付いたお守り仕様
・1500円(本体)
お食事をされる際などにちょっと置いておくのに、とても便利なケースですよ。

絵柄は6種
マスクケース 若冲 広重
マスクケース 美術海

マスク入り のコピー
内側は消臭・抗菌加工
アマビエ織ネーム のコピー
アマビエの織ネーム付き
解説



デザイン・アート ブログランキングへ

芸艸堂 東京店 営業時間変更のお知らせ

こんにちは。芸艸堂(うんそうどう)です。

あけましておめでとうございます。
新年早々ですが
芸艸堂東京店 営業時間変更のお知らせです。

新型コロナウイルス感染防止対策につき、当面の間、以下のとおり営業時間を変更いたします。
お客様には大変ご不便をおかけ致しますが、何卒ご理解下さいますようお願い申し上げます。

●芸艸堂 東京店
月~金 9:00~16:30



デザイン・アート ブログランキングへ
ギャラリー
  • 蘭花譜と大山崎山荘 ―大大阪時代を生きた男の情熱 展が始まります。
  • 十字屋カルチャー「芸艸堂で圧巻の版木蔵見学と、摺り師による木版摺り見学」講座のお知らせ。
  • 十字屋カルチャー「芸艸堂で圧巻の版木蔵見学と、摺り師による木版摺り見学」講座のお知らせ。
  • 十字屋カルチャー「芸艸堂で圧巻の版木蔵見学と、摺り師による木版摺り見学」講座のお知らせ。
  • 長沢芦雪展が九州国立博物館で始まります。
  • 第97回 東京インターナショナルギフトショー春2024に出展します。
  • 第97回 東京インターナショナルギフトショー春2024に出展します。
  • 第97回 東京インターナショナルギフトショー春2024に出展します。
  • 第97回 東京インターナショナルギフトショー春2024に出展します。