芸艸堂 店主の日記

明治24年京都にて創業、 現在日本で唯一の 手摺木版和装本の 出版社「芸艸堂(うんそうどう)」の 4代目当主が芸艸堂の木版にまつわる話、 旬の情報をお届けします。

見学 を含む記事

明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます、芸艸堂(うんそうどう)です。

本年も展覧会・展示会や木版制作にまつわる記事を更新していきますので
宜しくお願いします。

今年から芸艸堂2Fギャラリーにて水引教室が月3日間 1年を通じて
開催される事になりました。

水引教室 和工房包結

昨年 水引作家 森田江里子さんの「和工房 包結」10周年記念展を弊社画廊で開催
されたご縁で、教室の会場としてご利用いただく事になりました。
1月はほぼ満席となっていますが、2月からも毎月開催されますのでぜひご参加下さい。

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芸艸堂もWORKSHOPを開催いたします。
開催日は5月とだいぶ先ですが、受付が開始されたのでお知らせします。
JEUGIA ご当地講座
5月17日(木)13:30~15:30 定員18名 受講料4500円(税込)
北斎「神奈川沖浪裏」の摺り工程を見学後、通常非公開の版木蔵にて、「北斎漫画」など
貴重な版木の実物をご覧いただきます。

十字屋ご当地口座

そして海外での展示会にも参加いたします。
昨年から参加している京ものクオリティ市場
MAKER KAMER
MAKERKAMER(作り手の部屋)は京都の伝統的なプロダクトを、アムステルダムを拠点に
ヨーロッパ各地へ紹介され、フランスで1月17日・18日
ミュージアムコネクションに出展いたします。




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奈良大学で木版画体験

こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。

12月7日に江戸時代の出版文化と印刷技術を学ぼうと、奈良大での体験授業に
招かれ、文学部国文学科の学生ら約30人が浮世絵の摺り実演と講演の見学、
実際に木版画の摺りを体験していただきました。

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_MG_3580

その時の様子を毎日新聞と朝日新聞に紹介していただきました。

奈良大新聞記事



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若冲のトートバック × 一澤信三郎帆布が完成しました。

こんにちは 芸艸堂(うんそうどう)です。

今夏、京都本店およびウェブショツプ限定販売として若冲の拓版画集「玄圃瑤華
から「未草(ひつじぐさ)」をプリントしたトートバッグが登場します。
制作は一澤信三郎帆布さまに依頼しました。
7月6日発売予定で、価格は9,000円(本体)です。

一澤信三郎帆布 謹製
若冲の「未草(ひつじぐさ)」トートバッグ
サイズ:タテ290ミリ×ヨコ(上390ミリ/下310ミリ)×マチ80ミリ
材 質:コットン100%
帆布バッグ全体

東山にある一澤信三郎帆布さんの工房にお邪魔し製作風景を見学させていただきました。
こちらの工房では職人さんが無駄のない動きで黙々と作業をされています。
カバンができるまでの工程は「裁断→プリント→ネームつけ→縫製・成型→完成」です。

裁断
今回弊社がお願いしたカバン生地は黒の帆布。布も紙と同じで天候により伸縮
するのでその分を考慮し裁断されるそうです。
しかもそれが数ミリ単位だそうで、長年培った職人の勘で裁断されているそうです。

生地
裁断された布にシルバーで「未草」をプリントし、ネームタグを取り付けました。
今回は信三郎帆布さんとのダブルネームです!帆布バッグネームタグ

縫製①
いよいよ縫製です。今回ミシンを担当してくださったのは、職人歴20年の廣瀬さん。
工業用ミシンは足踏みペダルで速度調整をします。廣瀬さん曰く車のアクセルを
踏み込むのと同じ感覚とのこと。あっという間に縫いあがっていきます。

ミシンが終わると次は成型へ。成型①
切り株の上で金槌を使って折り目を付ける作業です。硬い帆布をこうして叩くことで
縫いやすくなるそうです。

成型が終わると再びミシン担当へ。縫製②
そして一工程が終わるとまた成型担当へ。成型②

こうして工房では成型、ミシンと分業で作業をされています。その一連の動きには
無駄がなく、各々の熟練の技と見事なチームプレーで作業は進んでいきます。

はたから見ていて感動を覚える動きでした。
こうして一点一点手作業で製作されています。販売までしばらくお待ちください。
帆布バッグ内ポケット
帆布バッグ縫製アップ

廣瀬さん
今回ミシンを担当してくださった廣瀬さん。
帆布バッグ全体
帆布バッグ全体ウラ



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京都精華大学GARDENにて木版摺り実演 2017

こんにちは 芸艸堂(うんそうどう)です。

京都精華大学 公開講座 GARDENにたくさんの参加をいただきありがとう
ございました。その時の実演・講演の様子をお知らせします。

手摺木版講座 若冲の木版本
京都精華大学GARDEN 6月3日(土)13:30~16:30 
garden_wood_main_2017ss

明治以降 芸艸堂が刊行していた『若冲画譜』と『若冲画帖』の当時と現在の
摺り物を並べ、製作の過程や出版の背景について解説しました。
ガーデン2017①
ガーデン2017②

後半は京版画界有望の女性摺師、平井恭子氏に木版画「紅菊」(画:伊藤 若冲)
摺りの工程を実演。参加者の方々は近くで熱心に見学されました。
ガーデン2017③
ガーデン2017④

最後は実際にそれぞれの手で「未草(ひつじぐさ)」(画:伊藤若冲)の木版摺りを
体験していただきました。
ガーデン2017⑤
ガーデン2017⑥

今回も全工程3時間の長い講座にも関わらず、最後まで皆様熱心にご参加いただきました。



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「世界古版画文化祭」 韓国 古版画博物館に参加しました

こんにちは。芸艸堂(うんそうどう)です。

5月27、28日と韓国に摺師さんと共に木版画の実演に行ってきました。

韓国古版画博物館
第7回原州・世界古版画文化祭 韓国文化財庁・いきいき文化財団事業

原州(ウォンジュ)の地域は韓紙(日本でいう和紙)の産地であり、その山の中腹に
会場である古版画博物館はあります。
その地で開催される特別展・国際学術大会・世界伝統版画デモンストレーションに招待されました。

原州 古版画博物館


中国、韓国、台湾、ベトナムからも研究者・摺師が来られ学術大会の傍らで各国ブースで木版摺の
実演を行いました。
現地について実演場所が外に設置してあり、風の吹く中、紙の乾燥にも気を使い各国の摺師は紙を
抑えながらの実演は苦労されていましたが、小学生400人・軍隊・研究者たちと見学に来られ、小学生
からは摺師さんにサインを求める行列ができました。

実演全景
日本 摺師
日本 摺師②

古版画博物館が所蔵されている歌麿の美人画の版木を用いて実演摺です。
他国はほぼ単色摺なのですが、日本は10回以上の摺を版ズレする事なく摺り上げていく工程に
一枚づつ、色が重ね摺される度に感嘆がおこりました。

韓国摺師
こちらは韓国の摺師さん。
芸術文化名人保持者です。バレンは自家製ですが、元々のバレンは髪を結わえ蜜蝋で固めたバレン
だったそうです。↓
韓国ばれん


中国摺師
中国の摺師さん。大判の版木を見当なしで重ね摺り。馬の毛で出来たバレンは大判用に縦長の形をしています。
中国馬連


台湾 摺師
台湾の摺師さんは同じ形状の馬連で摺られていました。 どの国も仏教の伝来とともに印刷技術として伝わっているので、仏画やお札を単色で摺られる事が多いのです。

ベトナム摺師
ベトナムの摺師さんは紙を台に置きスタンプのように版木を上から載せた後、紙をひっくり返してヘチマの繊維でできたバレンで摺り上げておられました。
同じ木版画でも、摺方、道具の違いに、各国の摺師も合間に見学しあいました。

2日目の朝は実演前に韓紙(ハンジ)の製造現場へ見学です。
韓紙風景
韓紙風景①
韓紙風景②
韓紙漉き風景 日本式
紙漉きの技法は日本式の桁を用いて漉かれています。
韓紙漉き風景 韓国式
韓国式の桁写真です。桁の向きが縦になり、支えが1か所しかありません。
それにより縦・横の動きが大きく取れ、紙の目を縦・横と2重に漉く事によりより強度が増すそうです。
でも腰を痛めそう…

学術大会が終わると博物館所蔵品を公開し、研究者の方々は遅くまで議論を交わされていました。
アジアを中心にまだまだ知られざる木版画資料に触れる事ができた2日間でした。


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  • ミュージアムコネクション に出展しています
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