こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。
9月からの展覧会情報を順次お知らせします。
没後150年記念 破天荒の浮世絵師
歌川国芳展
佐川美術館 前期 9月6日(火)~ 10月2日(日)
後期10月6日(木)~ 11月6日(日)
江戸時代後期を代表する浮世絵師・歌川国芳(1797-1861)。
浮世絵といえば北斎、広重、歌麿、写楽などを思い浮かべる人が多い中、
型破りの浮世絵師・歌川国芳は、【浮世絵=江戸情緒】という常識を打ち破り、
私たちが抱いている浮世絵のイメージをくつがえしてくれる存在です。
国芳は広重と同じ寛政9年生まれ。広重が風景画で名を成したのに対し、
国芳は武者絵・戯画で大衆を魅了し、その人気は広重に匹敵したともいわれています。
本年は歌川国芳の没後150年にあたります。これを機に開催する展覧会では、
武者絵や妖怪画からなる【前期展示・豪快なる武者と妖怪】と、戯画や風景画からなる
【後期展示・遊び心と西洋の風】という2部構成に分け、国芳作品の魅力を全く異なる
二つの角度から紹介されています。(佐川美術館HPより)
前期案内表紙
後期案内表紙
そして、この特別展に芸艸堂から、弊社に伝わる国芳の木版摺り版本の版木と版画が
展示される事になりました。
展示される版本は「忠臣銘々画伝」
創業時から伝わる版木をもとに明治期に芸艸堂版として出版。
今回の展示により、100年近い月日を経て版木蔵から版木の調査をいたしました。
創業時から蓄積される版木蔵。増え続ける版木の正確な枚数は不明
荒縄でくくられ、絵札に書かれた「忠臣銘々画伝」をたよりに版木蔵から探し出します。
板木の枚数確認や傷みの有無を確認し、塵を刷毛で取り除きます。
100年近く蔵に眠ったままの版木は少し触っただけで塵で真っ黒に…
(古い版木を取り出す時はいつもこのようになります。)
塵を取り除いた版木は摺師さんのもとへ渡り、特別に一枚づつ摺っていただきました。
版木と摺られた版画は見やすいようにレイアウトされ、展示会場に並びました。
手わざで彫られたと思えないくらい細かく彫り上げられた版木と
そこから摺り上がった版画を見比べていただき木版の技術をぜひ
この機会にご覧くださいませ。
墨1色の木版本は印刷技術の発達により、コストがかかる手摺で再版する事なく
版木蔵に眠り続けることとなった国芳の版木。
この度の佐川美術館さまのご協力で特別展に展示していだだいき、
多くの方に木版本の世界を知っていただく機会を得ました。
本当にありがとうござます。
9月からの展覧会情報を順次お知らせします。
没後150年記念 破天荒の浮世絵師
歌川国芳展
佐川美術館 前期 9月6日(火)~ 10月2日(日)
後期10月6日(木)~ 11月6日(日)
江戸時代後期を代表する浮世絵師・歌川国芳(1797-1861)。
浮世絵といえば北斎、広重、歌麿、写楽などを思い浮かべる人が多い中、
型破りの浮世絵師・歌川国芳は、【浮世絵=江戸情緒】という常識を打ち破り、
私たちが抱いている浮世絵のイメージをくつがえしてくれる存在です。
国芳は広重と同じ寛政9年生まれ。広重が風景画で名を成したのに対し、
国芳は武者絵・戯画で大衆を魅了し、その人気は広重に匹敵したともいわれています。
本年は歌川国芳の没後150年にあたります。これを機に開催する展覧会では、
武者絵や妖怪画からなる【前期展示・豪快なる武者と妖怪】と、戯画や風景画からなる
【後期展示・遊び心と西洋の風】という2部構成に分け、国芳作品の魅力を全く異なる
二つの角度から紹介されています。(佐川美術館HPより)
前期案内表紙
後期案内表紙
そして、この特別展に芸艸堂から、弊社に伝わる国芳の木版摺り版本の版木と版画が
展示される事になりました。
展示される版本は「忠臣銘々画伝」
創業時から伝わる版木をもとに明治期に芸艸堂版として出版。
今回の展示により、100年近い月日を経て版木蔵から版木の調査をいたしました。
創業時から蓄積される版木蔵。増え続ける版木の正確な枚数は不明
荒縄でくくられ、絵札に書かれた「忠臣銘々画伝」をたよりに版木蔵から探し出します。
板木の枚数確認や傷みの有無を確認し、塵を刷毛で取り除きます。
100年近く蔵に眠ったままの版木は少し触っただけで塵で真っ黒に…
(古い版木を取り出す時はいつもこのようになります。)
塵を取り除いた版木は摺師さんのもとへ渡り、特別に一枚づつ摺っていただきました。
版木と摺られた版画は見やすいようにレイアウトされ、展示会場に並びました。
手わざで彫られたと思えないくらい細かく彫り上げられた版木と
そこから摺り上がった版画を見比べていただき木版の技術をぜひ
この機会にご覧くださいませ。
墨1色の木版本は印刷技術の発達により、コストがかかる手摺で再版する事なく
版木蔵に眠り続けることとなった国芳の版木。
この度の佐川美術館さまのご協力で特別展に展示していだだいき、
多くの方に木版本の世界を知っていただく機会を得ました。
本当にありがとうござます。