こんにちは。芸艸堂(うんそうどう)です。

スーパーマリオ誕生30周年にあたる今年、琳派400年に合わせ
京都の画家山本太郎さんが俵屋宗達の「風神雷神図屏風」をモチーフに
描いた「マリオ&ルイージ図屏風」が完成しました。

琳派400年×スーパーマリオ30周年
マリオ&ルイージ屏風原画
© Nintendo, 作 山本太郎  2015年

芸艸堂は完成を記念してこの作品を木版画にて制作させていただく事になり、前回は彫の
様子を紹介しました。今回は摺工程を紹介します。

完成した23版の版木を用い薄い色、細かい部分から順に摺っていきます。
マリオ摺①
マリオ摺②

摺り立て順序①
摺り立て順序②
摺り立て順序③
摺り立て順序④
摺り立て順序⑤
摺り立て順序⑥

通常、木版摺は和紙に顔料を馬連を使い、繊維に中に絵の具を摺り込んで
いきます。金箔に摺る場合は、箔の表面に絵の具が付く状態なので吸着が
弱く色がはじかれてしまいます。

浮き上がった絵の具を和紙でふき取り、色を重ねては ふき取る作業を繰り
返します。(通常の和紙への摺より、摺度数が増えます)
色取
ふき取った和紙に付いた絵の具

初校
ドット初校
初校では色の吸着が悪く、色むらのある状態でした。
ドット部分は絵の具を重ね摺すると、エッジに絵の具が付き、きれいなエッジが表現
出来ませんでした。

絵の具の調合を変え、摺る順番を入れ替え摺師が工夫を重ね色むら、
ピクセルのエッジの表現が出来てきました。
ドット再校
完成


最後に輪郭線の墨を載せ、完成品がこちらです。
輪郭線


完成品マリオ&ルイージ図屏風木版画 のコピー
23版の版木を用い摺度数は46度の重ね摺を経て完成しました。

現在開催中の「琳派からの道 神坂雪佳と山本太郎の仕事」 
10/23(金)~11/29(日) 美術館「えき」KYOTO にて展示されます。

限定90部 絵寸66㎝×30㎝ 額寸80.5㎝×45㎝ 版画面上に作家サイン・落款・限定番号入り
シート価格¥162,000(本体¥150,000)
額装価格¥194,400(本体¥180,000)

2015-Yamamoto-011 のコピー


© Nintendo, 作 山本太郎  2015年
企画:イムラアートギャラリー 制作:芸艸堂

ご来館の際にはぜひ、こちらの木版摺「マリオ&ルイージ図屏風」もご覧になって下さいませ。
弊社販売サイトはこちら>>


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