こんにちは 芸艸堂(うんそうどう)です。
海外での人気が高い新版画作家 笠松紫浪の木版画の再版が仕上がってきました。
芸艸堂が制作した笠松さんの木版画は昭和20年頃より版行をはじめ、100点近くの作品を発表。
当時摺られた版画(初摺り/ 余白に制作した年号が摺りこまれています。)は
海外などで高値で売買されています。
日本各地を題材とした作品は近年日本でも再評価されています。
今回再版した版画は 「日光華厳の瀧」
手前の岩と奥の瀧では陰影があり奥行が表現されています。
通常濃い色の墨線と薄墨の線があると版木を彫分けるのですが この版木は
輪郭となる墨線を1版で制作しています。
摺師はその一枚の版木を用い墨の濃淡で輪郭を摺、なおかつ奥行きも表現した
摺をしています。 これは浮世絵の美人画などで使われる彫・摺の技法です。
他にも和紙の地色に水色のぼかし、岩肌のグラデーションで滝壺に落ちる水しぶき
による霞を表現しています。
浮世絵摺から続く最小限のコストで効果的な彩色を表現をする技術が新版画にも
継承されています。
手に取られて木版摺の隠れた彫・摺りのテクニックもご覧いただけたら幸いです。
デザイン・アート ブログランキングへ
海外での人気が高い新版画作家 笠松紫浪の木版画の再版が仕上がってきました。
芸艸堂が制作した笠松さんの木版画は昭和20年頃より版行をはじめ、100点近くの作品を発表。
当時摺られた版画(初摺り/ 余白に制作した年号が摺りこまれています。)は
海外などで高値で売買されています。
日本各地を題材とした作品は近年日本でも再評価されています。
今回再版した版画は 「日光華厳の瀧」
手前の岩と奥の瀧では陰影があり奥行が表現されています。
通常濃い色の墨線と薄墨の線があると版木を彫分けるのですが この版木は
輪郭となる墨線を1版で制作しています。
摺師はその一枚の版木を用い墨の濃淡で輪郭を摺、なおかつ奥行きも表現した
摺をしています。 これは浮世絵の美人画などで使われる彫・摺の技法です。
他にも和紙の地色に水色のぼかし、岩肌のグラデーションで滝壺に落ちる水しぶき
による霞を表現しています。
浮世絵摺から続く最小限のコストで効果的な彩色を表現をする技術が新版画にも
継承されています。
手に取られて木版摺の隠れた彫・摺りのテクニックもご覧いただけたら幸いです。
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