芸艸堂 店主の日記

明治24年京都にて創業、 現在日本で唯一の 手摺木版和装本の 出版社「芸艸堂(うんそうどう)」の 4代目当主が芸艸堂の木版にまつわる話、 旬の情報をお届けします。

2011/07

明治24(1891)年、美術書出版社として京都で創業。
現在、日本唯一の手摺木版本を刊行する出版社です。
その木版摺、製本技術を活用して、明治~昭和初期にかけて刊行した多色摺り図案集のモチーフを
アレンジし、顔料を使った美しい発色、柔らかな和紙の手触りが特徴の木版商品や、文具、インテリア
などを制作しています。

7月の展示会情報 その2


こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。

引き続き7月の展示会をご紹介します。

ふたば書房 FUTABA+
京都マルイ  7月18日(月)から7月31日(日)
〒600-8567 京都市下京区四条通河原町東入真町68番地

京都の中心街、四条河原町に今年4月にオープンした京都マルイ
その各フロアに「FUTABA+京都マルイ店」がオープンされています。 6階のメインフロアでは、
スターバックスさんとブックカフェを展開、「ROOM BOOKS」をテーマにセレクトされた本を
コーヒーを飲みながらゆっくりと選んで頂けます。
今回1階のFUTABA+さんに期間限定で、芸艸堂コーナーができました。
京都の日本画家 加藤晃秀氏の木版画和雑貨を展示販売しています。

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こちらは同時展示中の宮脇賣扇庵さんのコーナーです。

1F昇りエスカレーター前の期間限定コーナーにて展示販売中
です。ぜひお立ち寄りください。

7月の展覧会情報


こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。

各地で開催される7月の展示会をご紹介します。

琳派・若冲と雅の世界展

岡山県立美術館  7月15日(金)から8月21日(日)

5月15日まで奥田元宋・小由女美術館にて開催されていた展覧会の巡回展です。
京都岡崎にある細見美術館。昭和の実業家、細見良氏に始まり三代にわたり収集されてきた美術品の数々。
その数多くのコレクションの中から、若冲と宗達、光琳、抱一、雪佳といった琳派の作品を中心に展示されます。
岡山県立美術館は岡山城のお濠の近くにあり、街中なのに静かで落ち着いた美術館です。
岡山駅から路面電車に揺られて二駅目の「城下駅」にて下車、歩いて5分のところにあります。

ミュージアムショップにて芸艸堂の木版画絵はがきなど取り扱っていただいております。
そちらもぜひご覧くださいませ。

岡山県立美術館
岡山市北区天神町8-48
TEL.086-225-4800 

開館時間 9時から17時
休館日  7月19日(火) 25日(月) 8月1日(月) 8日(月)
観覧料 一般1000円 高校・大学生700円 小中学生400円 65歳以上500円

ホノルル美術館所蔵 北斎展
石川県立美術館 7月16日(土)から8月21日(日)

アジア美術のコレクションで知られる、アメリカ・ホノルル美術館所蔵の北斎の名品約160点が公開されます。
本来ならば4月から東京の三井記念美術館を始めに全国4か所にて開催される予定だったこの展覧会。
3月11日の東日本大震災の影響で三井記念美術館での開催は中止になり、ようやくこの石川会場より開催でき
ることになりました。

ミュージアムショップにて芸艸堂の木版画グッズを取り扱っていただいております。
よろしければそちらもぜひお立ち寄りくださいませ。

石川県立美術館
石川県金沢市出羽町2-1
TEL 076-231-7580

開館時間 9時30分から18時
観覧料 一般1200円 高校・大学生700円 小中学生500円

そして、京都では

百獣の楽園 -美術にすむ動物たちー
京都国立博物館 7月16日(土)~8月28日(日)

ゾウやラクダなどの大型哺乳類、イヌ・ネコ・ウサギといった愛玩動物、色鮮やかな鳥たち、ユーモラスな
両生類、虫や魚、迫力の霊獣・・・縄文時代から現代にいたる当館の収蔵品の中から、選りすぐりの名品で
お届けする初の動物特集です。制作年代や書画・彫刻・工芸といった表現のちがいを越えて、日本で愛され
てきた動物たちの姿をいきいきと映し出します。

子供向けのワークショップも企画されていますのでご家族で、ぜひぜひ足をお運びくださいませ。

こちらのミュージアムショップでも芸艸堂のグッズを取り扱っていただいております。
よろしければそちらもぜひお立ち寄りくださいませ。

百獣の楽園展


京都国立博物館
京都市東山区茶屋町527
TEL 075-525-2473

開館時間 9時30分から18時
観覧料 一般1000円 高校・大学生700円 中学生以下無料

暑い夏が続きますが空調のきいた美術館の中で静かに時を過ごすのも良いのではないでしょうか

祇園祭の装飾品


こんにちは芸艸堂(うんそうどう)です。

梅雨も明け、今週から京都市内の祇園祭鉾町では鉾の組み立てがはじまり、交通規制がはじまりました。

街中を歩かれると、各お店で写真の札を見かけられませんか?
お神酒
各鉾町のお店がお神酒を寄付した時にいただいています。
(芸艸堂は今年町内会長の役も担当しているので町内と芸艸堂と2枚貼っています。)
祇園祭の維持・管理・運行には多くの費用がかかり、毎年各店舗や個人の方々の
寄付が運営の一部を担っています。

色々なお店が祇園祭関連の商品を並べられているので、観てまわられるのも楽しいかもしれませんね。

そして、芸艸堂からも祇園祭に関する、装飾品・工芸品を紹介する本を出版しています。
今の時期、京都の書店さんでは祇園祭コーナが作られ、色々な出版社の祇園祭関連本が
紹介されるのですが、これから紹介する本はサイズも大きくしかも重さが5Kg近い豪華本のため
取扱いが難しく書店ではおかれておりません…  なのでブログでご案内いたします。

祇園祭染織名品集
¥52500(本体¥50000)

祇園祭染色名品 表紙
昭和45年出版。貴重な文化財でもある「山鉾」に施された絢爛豪華な染織美術の秀作から、
京都の町衆たちが財を尽して海外から求めた秘蔵の胴掛け(鉾側面に飾られる織物)、
見送等(鉾の後ろに飾られる織物)、また宵山まで鉾町で展示される着物などを含む染織品を撮影。
また、本の表紙は各鉾を表す図を織物で制作。
祇園祭表紙祇園祭染色目品 中身3祇園祭染色名品 中身2祇園祭染色名品 中身1

祇園祭工芸名品集
¥52500(本体¥50000)
祇園祭工芸名品 表紙
貴重な文化財でもある「山鉾」に施された絢爛豪華な工芸美術。
天井画、彫刻、螺鈿、欄縁等、永年にわたり謎とされていた祇園祭の華麗な山鉾の工芸品を収録。
祭りでは目に触れない様々な工芸品の細部を紹介。
祇園祭工芸名品 中身1祇園祭工芸名品 中身2祇園祭工芸名品 中身3

当時、各鉾町の協力を得て一点一点撮影しました。その図版からは四十年前の状態を確認する事が
できる貴重な書籍です。
染織品・工芸品の図版と供に祇園祭の歴史も記し、単なる図版集に留まらない資料本としての内容
も兼ね備えています。

ご興味のある方は、ぜひ芸艸堂まで連絡してください。

7月の展示会情報


こんにちは芸艸堂(うんそうどう)です。

夏至とともにどんどん暑くなってきましたね。7月に入り京都の街中はコンチキチンのお囃子が
流れてきました。祇園祭の準備がどんどん進んできています。

7月の京都での展示会や展覧会情報を順次お知らせします。

セレクトショップ京 手刷り、今様
ーカラカミキットから、木版原稿用紙までー
2011年7月7日(木)~7月25日(月) 最終日17時迄

刷るという技術の歴史は古く、東アジアでは7世紀にはもう木版印刷が行われていたと言われています。
それから長い年月が経ち、今では印刷というと誰もがパソコンとプリンターを思い浮かべる時代になりました。
だからこそ今再び、人の手によって摺り上げられるものの温かさと、長い年月脈々と受け継がれて来た技術の
鮮やかさを感じてもらいたい
そんな思いで企画された展示です。

唐紙とはもとは中国から伝わり、日本では主に建具に使われることで有名です。
なかなか身近なものではない唐紙にもっと親しんでもらいと、「京からかみ」の会社が制作した『カラカミキット』
少し忘れかけていたモノを作る楽しさを思い出させてくれます。
『カラカミキット』の他に、今回は特別にもっと簡単に唐紙に親しめる版木スタンプや
職人が丁寧に一枚一枚摺り上げた唐紙の小物出展されています。
優しい風合いの雲母や胡粉を使い、掌で摺ることにより、わざとむらを出す唐紙は、光の角度で文様が微妙に
変化します。
実際手に取って、その風合いを楽しんで下さい。

また、手刷りという事で忘れてはならないのは木版画です。
日本で唯一の手摺木版和装本を出版する芸艸堂のコレクションの中から、祇園祭りをモチーフに
現代の作家が摺り上げられた額絵や葉書、珍しい昔の原稿用紙の版木を使い摺り上げた原稿用紙
などが揃います。
来京ご予定のお客様は是非一度お立ちより下さい。

手摺り、今様

木版原稿用紙   コピー ~ 便箋 夢二 露草


セレクトショップ京
〒605-0941 京都市東山区三十三間堂廻り 644番地2
ハイアットリージェンシー京都 ロビー内
営業時間 8:30~18:00
ギャラリー
  • 蘭花譜と大山崎山荘 ―大大阪時代を生きた男の情熱 展が始まります。
  • 十字屋カルチャー「芸艸堂で圧巻の版木蔵見学と、摺り師による木版摺り見学」講座のお知らせ。
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  • 長沢芦雪展が九州国立博物館で始まります。
  • 第97回 東京インターナショナルギフトショー春2024に出展します。
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