2014/11
こんにちは。芸艸堂(うんそうどう)です。
本の装幀に芸艸堂の図案が採用されました。
田中貴子著 「猫の古典文学誌」 講談社学術文庫の表紙に
鍬形惠斎「鳥獣略画式」(芸艸堂刊)から、猫の図が装幀されました。
本の装幀に芸艸堂の図案が採用されました。
田中貴子著 「猫の古典文学誌」 講談社学術文庫の表紙に
鍬形惠斎「鳥獣略画式」(芸艸堂刊)から、猫の図が装幀されました。
こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。
11月26日に大阪府立大学と大阪府立中之島図書館所蔵の版木の講演と摺出しが行われます。
芸艸堂は版木摺出しの実演と解説に参ります。
大阪府立貴重図書専門部会講演会
よみがえる版木
大阪府立大学I-site なんば2Fカンファレンスルーム
2014年11月26日(水)14時~16月30分 定員100名 受講料1,000円
160年前、幕末の大阪で出版された萩原広道著「源氏物語評釈」は源氏物語研究の最高峰として名高く、
江戸時代から明治時代にかけて何度も出版され現在も参照される事の多い注釈本です。
その原版木を収蔵されている大阪府立大学学術情報センター図書館と中之島図書館の版木を用い
摺出しの実演を行わせていただく事になりました。
当時の板木を用い摺らせていただく大変貴重な機会を頂戴しました。
締切はすぎたのですが、ご興味のある方はぜひお問い合わせくださいませ。
072-254-9942
11月26日に大阪府立大学と大阪府立中之島図書館所蔵の版木の講演と摺出しが行われます。
芸艸堂は版木摺出しの実演と解説に参ります。
大阪府立貴重図書専門部会講演会
よみがえる版木
大阪府立大学I-site なんば2Fカンファレンスルーム
2014年11月26日(水)14時~16月30分 定員100名 受講料1,000円
160年前、幕末の大阪で出版された萩原広道著「源氏物語評釈」は源氏物語研究の最高峰として名高く、
江戸時代から明治時代にかけて何度も出版され現在も参照される事の多い注釈本です。
その原版木を収蔵されている大阪府立大学学術情報センター図書館と中之島図書館の版木を用い
摺出しの実演を行わせていただく事になりました。
当時の板木を用い摺らせていただく大変貴重な機会を頂戴しました。
締切はすぎたのですが、ご興味のある方はぜひお問い合わせくださいませ。
072-254-9942
こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。
今夏、好評を博した>「冷たい炎の画家 ヴァロットン展」 三菱一号館美術館
独特の視点と多様な表現を持つヴァロットンの作品は、100年以上たった今でも斬新で現代的です。
木版作品も多数制作され、三菱一号館美術館では187点の木版作品が所蔵されています。
今回その所蔵品から1点、木版画にて復刻する依頼を頂戴しました。
その作品はこちら
墨1色の版画なので最初はさほど難しい仕事ではないと思っていました。浮世絵ならまっすぐな線で彫り上げるのですが、
原画の趣を再現するため、ヴァロットンが思いのままに彫刻刀を走らせた線の微妙な強弱やゆがみを彫師が忠実に再現
し、予想以上に難しい彫となりました。
原画データーを基に復刻サイズを和紙に印刷し、桜の一枚板に貼り付けます。
大小さまざまな彫刻刀を使い彫分けます。
水を満たしたフラスコ越の光線で墨線を彫っていきます。
彫師の北村さん
原画は洋紙に水生インクで摺られています。
復刻にあたり墨の付が良い和紙とインクの付きが良い和紙と材質が違うので、2種類の和紙で校正摺りをしました。
(インクに適応した和紙に墨をのせるとゴマ摺になってしまいます。)
今回の復刻は、もしヴァロットンが日本で木版技術を目の当たりにしていたら、墨を使い、和紙に摺っていたのでは?
という企画のもと、ヴァロットンの黒は墨で表現する事に決まり、越前和紙(人間国宝9代岩野市兵衛漉元)を使用する
ことになりました。 版画用顔料や墨の付が良く、塵が少ない木版摺りに適した和紙なのです。
摺師の中山さん
墨を版木に付け、刷毛で均等にのばしていきます。刷毛の毛先はつぶして枝毛状になっています。
これにより絵具に気泡が残らず版木にのばすことが出来ます。
色の付き具合をチェック。墨を一度に版木に載せると凹面に絵の具が入り細い線表現がつぶれてしまいます。墨の量が少ないと色にむらが出てしまいます。
校正摺りの段階でどうしても線が絵の具でつぶれてしまう箇所は、再度 彫師が補刻します。
再校正摺
補刻後、初校でつぶれていた線がはっきりと表現されるようになりました。
墨を3回付け摺り重ねる事により線描が潰れず深味のある墨が表現されました。
完成!復刻木版画は三菱一号館美術館 STORE1894 のみ販売されています。
今夏、好評を博した>「冷たい炎の画家 ヴァロットン展」 三菱一号館美術館
独特の視点と多様な表現を持つヴァロットンの作品は、100年以上たった今でも斬新で現代的です。
木版作品も多数制作され、三菱一号館美術館では187点の木版作品が所蔵されています。
今回その所蔵品から1点、木版画にて復刻する依頼を頂戴しました。
その作品はこちら
墨1色の版画なので最初はさほど難しい仕事ではないと思っていました。浮世絵ならまっすぐな線で彫り上げるのですが、
原画の趣を再現するため、ヴァロットンが思いのままに彫刻刀を走らせた線の微妙な強弱やゆがみを彫師が忠実に再現
し、予想以上に難しい彫となりました。
原画データーを基に復刻サイズを和紙に印刷し、桜の一枚板に貼り付けます。
大小さまざまな彫刻刀を使い彫分けます。
水を満たしたフラスコ越の光線で墨線を彫っていきます。
彫師の北村さん
原画は洋紙に水生インクで摺られています。
復刻にあたり墨の付が良い和紙とインクの付きが良い和紙と材質が違うので、2種類の和紙で校正摺りをしました。
(インクに適応した和紙に墨をのせるとゴマ摺になってしまいます。)
今回の復刻は、もしヴァロットンが日本で木版技術を目の当たりにしていたら、墨を使い、和紙に摺っていたのでは?
という企画のもと、ヴァロットンの黒は墨で表現する事に決まり、越前和紙(人間国宝9代岩野市兵衛漉元)を使用する
ことになりました。 版画用顔料や墨の付が良く、塵が少ない木版摺りに適した和紙なのです。
摺師の中山さん
墨を版木に付け、刷毛で均等にのばしていきます。刷毛の毛先はつぶして枝毛状になっています。
これにより絵具に気泡が残らず版木にのばすことが出来ます。
色の付き具合をチェック。墨を一度に版木に載せると凹面に絵の具が入り細い線表現がつぶれてしまいます。墨の量が少ないと色にむらが出てしまいます。
校正摺りの段階でどうしても線が絵の具でつぶれてしまう箇所は、再度 彫師が補刻します。
再校正摺
補刻後、初校でつぶれていた線がはっきりと表現されるようになりました。
墨を3回付け摺り重ねる事により線描が潰れず深味のある墨が表現されました。
完成!復刻木版画は三菱一号館美術館 STORE1894 のみ販売されています。
こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。
11月に開催される展覧会をお知らせします。
日本工芸にみる「優雅」の伝統
うた・ものがたりのデザイン
大阪市立美術館
2014年10月28日(火)~12月7日(日)
日本工芸に表された文芸意匠、とりわけ詩歌、物語、謡曲(能)に焦点をあて、料紙装飾・蒔絵調度・小袖、鏡や
刀装具、陶磁器など、国宝、重要文化財を含む約130件が一堂に展覧されています。本展を通し、工芸作品に
みる文藝意匠の系譜を明らかにするとともに、日本の工芸に表れた優雅な造形を通して、日本文化のすばらしさ
が紹介されています。 HPより
生誕150年記念
竹内栖鳳展
海の見える杜美術館
2014年11月1日(土)〜12月14日(日)
近代日本を代表する画家・竹内栖鳳(たけうちせいほう)の生誕150年にあたる本年、海の見える杜美術館で、
これを記念して、栖鳳の多彩な画業を通観する展覧会が開催されます。HPより
それぞれのミュージアムショップには芸艸堂の関連品も並んでおります。
こちらもぜひお立ち寄り下さいませ。
11月に開催される展覧会をお知らせします。
日本工芸にみる「優雅」の伝統
うた・ものがたりのデザイン
大阪市立美術館
2014年10月28日(火)~12月7日(日)
日本工芸に表された文芸意匠、とりわけ詩歌、物語、謡曲(能)に焦点をあて、料紙装飾・蒔絵調度・小袖、鏡や
刀装具、陶磁器など、国宝、重要文化財を含む約130件が一堂に展覧されています。本展を通し、工芸作品に
みる文藝意匠の系譜を明らかにするとともに、日本の工芸に表れた優雅な造形を通して、日本文化のすばらしさ
が紹介されています。 HPより
生誕150年記念
竹内栖鳳展
海の見える杜美術館
2014年11月1日(土)〜12月14日(日)
近代日本を代表する画家・竹内栖鳳(たけうちせいほう)の生誕150年にあたる本年、海の見える杜美術館で、
これを記念して、栖鳳の多彩な画業を通観する展覧会が開催されます。HPより
それぞれのミュージアムショップには芸艸堂の関連品も並んでおります。
こちらもぜひお立ち寄り下さいませ。
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