こんにちは、芸艸堂(うんそうどう)です。
株式会社 アプリボットのクリエイティブスタジオ「SSS by applibot
(トリプルエス バイ アプリボット)」が開催する、所属クリエイター
自らがプロデュースする展示会“SSS Re\arise #1.5 EXHIBITION KYOTO”にて、
京都市およびホテルアンテルーム京都の全面協力の元、京都伝統産業事業者との
コラボレーションによる新作の制作が実現しました。
SSS by applibot
Re\arise #1.5 EXHIBITION KYOTO
ホテル アンテルーム 京都 〒150-8044 京都府京都市南区東九条明田町7番
入場料:無料 ※予約不要
2023年2月18日(土)~4月2日(日) 10:00-20:00
タイキ、米山舞、BUNBUNがそれぞれの事業者とのコラボレーション作品を展示
いたします。
芸艸堂はBUNBUNが浮世絵を含む木版技術を利用しつつ、現代のインクも交えて
制作した木版画のコラボレーション作品の制作を担当いたしました。
BUNBUN
イラストレーター・キャラクターデザイナー。京都府出身。
ライトノベルの挿絵イラストを中心に、アニメ、ゲームなどの
キャラクターデザインを手掛ける。
2004年からフリーランスイラストレーターとして活動を開始。
ライトノベルのイラストを100冊以上担当、画集4冊発刊。
原作イラスト・キャラクターデザイン原案として、「ソードアート・オンライン」
「結城友奈は勇者である」 / 「終末のイゼッタ」 / 「サクラクエスト」などの作品
を手掛ける。
今回の木版画制作は展覧会のためのオリジナル描き下ろし作品です。
木版画制作は絵師が原稿を描き、それを元に彫師が色ごとに版を彫わけ、
摺師がその版を使い原画の色使いを忠実に再現する昔ながらの分業制作です。
いただいた原稿+輪郭となるアウトライン(主線)のみの画像をいただき
図引き紙(ずびきし)にプリント。それを版木に貼り付け、彫刻の開始です。
いかに無駄のない彫枚数で原画と同様の色表現ができるかは彫師の長年の
経験によります。彫は名人 北村昇一氏が手がけました。
線画のみ板に残るように図引き紙を刷毛で掃います。
瞳部分など繊細な箇所は慎重に彫進めます。
主線の板が完成
主板から校合摺(墨1色の摺り)を作り、色分け部分をトレスしていきます。
それを各版木に貼り付け、色分け彫を始めます。
瞳部分の色板
色ごとに彫り分けた版木は裏表を使い版木13枚25版になりました。
完成した版木を用い、摺師が原画の色に忠実に摺っていきます。
顔・目などの細かい部分や陰影を再現するために摺師は何度も版を
使い分け摺重ねていきます。
そのような過酷な使用にも摺り耐え、紙の伸縮によるズレもでない強さがある
紙は越前生漉奉書紙を使用しています。
この和紙は手漉き和紙古来の技法を受け継ぎ、木材パルプなどを使用しない
100%楮だけを使用した和紙です。
その和紙に摺るのは佐藤木版工房の中山氏
原画を見ながら絵の具を調合し、主版を摺った後、薄い色から順に重ね摺していきます。
1ミリにもみたない瞳部分の版を使い寸分のズレなく摺り上げていきます。
今回の版画は原画に木版独自の技法を交えるというコンセプトの基、
ゴマ摺という摺技法を蛙・背景に原画とは違う表現方法で摺り上げました。
25版の版木を用い35回摺重ね完成した版画がこちらです。
「Kawazugal」
紙寸:41㎝×27㎝
絵寸:36.7㎝×23.7㎝
用紙:越前生漉奉書紙
絵師:BUNBUN
彫師:北村昇一
摺師:中山誠人
芸艸堂版 25版35度摺
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株式会社 アプリボットのクリエイティブスタジオ「SSS by applibot
(トリプルエス バイ アプリボット)」が開催する、所属クリエイター
自らがプロデュースする展示会“SSS Re\arise #1.5 EXHIBITION KYOTO”にて、
京都市およびホテルアンテルーム京都の全面協力の元、京都伝統産業事業者との
コラボレーションによる新作の制作が実現しました。
SSS by applibot
Re\arise #1.5 EXHIBITION KYOTO
ホテル アンテルーム 京都 〒150-8044 京都府京都市南区東九条明田町7番
入場料:無料 ※予約不要
2023年2月18日(土)~4月2日(日) 10:00-20:00
タイキ、米山舞、BUNBUNがそれぞれの事業者とのコラボレーション作品を展示
いたします。
芸艸堂はBUNBUNが浮世絵を含む木版技術を利用しつつ、現代のインクも交えて
制作した木版画のコラボレーション作品の制作を担当いたしました。
BUNBUN
イラストレーター・キャラクターデザイナー。京都府出身。
ライトノベルの挿絵イラストを中心に、アニメ、ゲームなどの
キャラクターデザインを手掛ける。
2004年からフリーランスイラストレーターとして活動を開始。
ライトノベルのイラストを100冊以上担当、画集4冊発刊。
原作イラスト・キャラクターデザイン原案として、「ソードアート・オンライン」
「結城友奈は勇者である」 / 「終末のイゼッタ」 / 「サクラクエスト」などの作品
を手掛ける。
今回の木版画制作は展覧会のためのオリジナル描き下ろし作品です。
木版画制作は絵師が原稿を描き、それを元に彫師が色ごとに版を彫わけ、
摺師がその版を使い原画の色使いを忠実に再現する昔ながらの分業制作です。
いただいた原稿+輪郭となるアウトライン(主線)のみの画像をいただき
図引き紙(ずびきし)にプリント。それを版木に貼り付け、彫刻の開始です。
いかに無駄のない彫枚数で原画と同様の色表現ができるかは彫師の長年の
経験によります。彫は名人 北村昇一氏が手がけました。
線画のみ板に残るように図引き紙を刷毛で掃います。
瞳部分など繊細な箇所は慎重に彫進めます。
主線の板が完成
主板から校合摺(墨1色の摺り)を作り、色分け部分をトレスしていきます。
それを各版木に貼り付け、色分け彫を始めます。
瞳部分の色板
色ごとに彫り分けた版木は裏表を使い版木13枚25版になりました。
完成した版木を用い、摺師が原画の色に忠実に摺っていきます。
顔・目などの細かい部分や陰影を再現するために摺師は何度も版を
使い分け摺重ねていきます。
そのような過酷な使用にも摺り耐え、紙の伸縮によるズレもでない強さがある
紙は越前生漉奉書紙を使用しています。
この和紙は手漉き和紙古来の技法を受け継ぎ、木材パルプなどを使用しない
100%楮だけを使用した和紙です。
その和紙に摺るのは佐藤木版工房の中山氏
原画を見ながら絵の具を調合し、主版を摺った後、薄い色から順に重ね摺していきます。
1ミリにもみたない瞳部分の版を使い寸分のズレなく摺り上げていきます。
今回の版画は原画に木版独自の技法を交えるというコンセプトの基、
ゴマ摺という摺技法を蛙・背景に原画とは違う表現方法で摺り上げました。
25版の版木を用い35回摺重ね完成した版画がこちらです。
「Kawazugal」
紙寸:41㎝×27㎝
絵寸:36.7㎝×23.7㎝
用紙:越前生漉奉書紙
絵師:BUNBUN
彫師:北村昇一
摺師:中山誠人
芸艸堂版 25版35度摺
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