こんにちは。芸艸堂です。
福井県越前市の漉元に見学に行ってきました。
木版摺に適した塵が少なく薄くて強度のある和紙を漉いている産地です。
芸艸堂は創業時からこちらの越前奉書紙を使って木版摺をしています。
「日本一複雑な屋根」を持ち、紙祖神「川上御前」を祀る岡太神社・大瀧神社へ
お参り。


残念ながら工事中で全容を観ることができませんでした。



神社の麓に手漉き和紙の工房が集まっています。
原材料となる楮(こうぞ)の繊維から塵を抜き出します。
全て手作業で、浸して柔らかくするための水は常温です。


柾版500枚発注すると、楮の塵取作業が数週間かかるそうです。
その下地作業の後、ようやく紙漉に移ります。
水の中の楮を桁で必要な厚みを掬い上げていきます。

桁には透かし用の(芸)マークを設置


完成すると写真のような透かし(Water mark)が。
このままでは和紙に絵具がきれいにつきません。
膠と明礬を混ぜた液体(ドーサ)を和紙の両面にひきます(絵具の滲み止め)。


この液体の調合で絵具の付き方が変わります。いくら品質のいい和紙が漉けても、
ドーサが上手く引けてないと、絵具がつかないのです。

一日干して完成。

ドーサ引きした和紙を止める洗濯ばさみが手に入らなくなったそう。
金具の洗濯ばさみの止め具合が丁度いいらしい。
いろんな道具・材料が手に入らなくなってきました。
どの工程が抜けても最終の摺作業までたどりつけない繊細な工程を経て
ようやく版元の元へ。木版摺用の和紙の完成です。

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福井県越前市の漉元に見学に行ってきました。
木版摺に適した塵が少なく薄くて強度のある和紙を漉いている産地です。
芸艸堂は創業時からこちらの越前奉書紙を使って木版摺をしています。
「日本一複雑な屋根」を持ち、紙祖神「川上御前」を祀る岡太神社・大瀧神社へ
お参り。


残念ながら工事中で全容を観ることができませんでした。



神社の麓に手漉き和紙の工房が集まっています。
原材料となる楮(こうぞ)の繊維から塵を抜き出します。
全て手作業で、浸して柔らかくするための水は常温です。


柾版500枚発注すると、楮の塵取作業が数週間かかるそうです。
その下地作業の後、ようやく紙漉に移ります。
水の中の楮を桁で必要な厚みを掬い上げていきます。

桁には透かし用の(芸)マークを設置


完成すると写真のような透かし(Water mark)が。
このままでは和紙に絵具がきれいにつきません。
膠と明礬を混ぜた液体(ドーサ)を和紙の両面にひきます(絵具の滲み止め)。


この液体の調合で絵具の付き方が変わります。いくら品質のいい和紙が漉けても、
ドーサが上手く引けてないと、絵具がつかないのです。

一日干して完成。

ドーサ引きした和紙を止める洗濯ばさみが手に入らなくなったそう。
金具の洗濯ばさみの止め具合が丁度いいらしい。
いろんな道具・材料が手に入らなくなってきました。
どの工程が抜けても最終の摺作業までたどりつけない繊細な工程を経て
ようやく版元の元へ。木版摺用の和紙の完成です。

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